|
昨日はお疲れさまでした。
昨日の講座で、支保工と「北川内橋」の基礎にあたる石積を見て、ちょっと疑問(不安)に思ったことを投稿します。
支保工とその図面を見ると、復元する北川内橋は、扁平な形であると判断しました。
扁平な橋ほど架設が難しいと言われています。
Facebookに昨年1月18日に扁平な石橋である熊本市の坪井川に架かる「明八橋」を例に挙げ、扁平な橋ほど架設が難しいと言うことを投稿しました。
以下、投稿した内容をそのまま掲載します。
昨年の12月11日、「明八橋」について投稿しました。
熊本市中央を流れる坪井川に架かっています。石工は肥後の名石工の橋本勘五郎です。
投稿内容に、この橋には他の石橋には見られない特徴があることを書いていなかったので、今日はその特徴について、書いてみたいと思います。
その特徴とは・・・
橋が”扁平”であることです。
昨年、12月24日に「霊台橋」の拱矢、拱矢比について投稿しました。
その霊台橋は半円のアーチ橋(拱矢比:2.0)ですが、「明八橋」の拱矢比は、ナント、5.1なんです!
「明八橋」は、扁平なアーチ橋では日本一です!
(拱矢比が大きくなるほど扁平なアーチ石橋になります。)
1番目の画像は、「霊台橋(半円アーチの弧)」と「明八橋(扁平アーチ)」を重ねているので、「明八橋」が扁平であると言う事が解りづらいですが、
2番目の画像で、径間を10mにした時の拱矢比を図解しているので、その扁平さが解ると思います。
扁平なアーチ石橋は、基礎部が横方向に辷りやすくなるので、基礎構造が余程しっかりしていないと石橋は壊れてしまいます。
明八橋がどのような基礎構造になっているか分かりませんが、今は新橋に役目を譲っているとは言え、いまだ壊れず残っています。
「明八橋」を架けた2年後、すぐ上流側に「明十橋」を架けていますが、今も現役です。
流石、名石工橋本勘五郎です。
文中に書いていますが、”扁平なアーチ石橋は、基礎部が横方向に辷りやすくなるので、基礎構造が余程しっかりしていないと石橋は壊れてしまいます。”
「北川内橋」の基礎は大丈夫でしょうか?
http://www7b.biglobe.ne.jp/~toyooka_meganebashi/index.html
|
|